ーー今回のテーマは『平安幻想』
現在に続く文化や美意識…。多くの事柄は平安時代に生まれ、変化しながら未来へとつながっています。
オープニングの十二単衣のシーンは優美で幻想的な世界観をシンボリックにクリエイションしました。5人の着物作家の5つのテーマとそれぞれの世界観を、現代の可憐さ、優美、凛とした表情などを様々に表現しました。
(総合ヘアメイクチーフ鎌田)
Show&Event
2019 Fashion Cantata from KYOTO @京都劇場 ヘアメイクを資生堂ヘアメイクアップチームが全面協力
- 計良 宏文
- 黒木 久美子
- 鎌田 由美子
京都の伝統的な和装の魅力を広く発信しつつ、世界を代表する洋装との文化交流の融合を目指すファッションカンタータが今年も京都劇場にて開催されました。
新しい元号を迎える第27回のテーマは『平安幻想〜INVISIBLE KYOTO〜』。
前回に引き続き、総合チーフを資生堂トップヘアメイクアップアーティスト鎌田由美子が担当。和装洋装、ゲスト渡辺大さんのヘアメイクを、SHISEIDOヘアメイクアップアーティストチームが全面協力しました。
(総合・和装ヘアチーフ:鎌田/和装メイクチーフ:黒木/洋装ヘアチーフ:計良/洋装メイクチーフ:鈴木)
ショーは、平安装束(十二単)が印象的なオープニング、公達姿の渡辺大さんのセリフに始まり、『鬼』(ろうけつ染:丹下雄介)『文字』(濡れ描き友禅・素描友禅:高橋優子)『陰陽』(丹後織物協同組合)『仮名』(和染紅型:栗山吉三郎)『花と月』(手描き友禅:羽田登)と、テーマ毎に華やかな和装のショーが繰り広げられました。
一方、洋装のマーク ジェイコブスは『平安京都の幻想』のテーマに独自の世界観を加えたショーを展開し、非常にゴージャスなファッションに、ニット帽に羽根を合わせアクセントにするなど、ドレッシーなものとカジュアルなものをミックスしたファッションコーディネイトでした。ヘアメイクは、あまりエレガントにするというよりは、ストリート感のあるナチュラルな方向で進めました。
ファッションショーの他にも、振袖姿の平原綾香さんの「ジュピター」に会場が一つになるような瞬間もあり、フィナーレまで盛り上がりました。
簪- NOBORU SHIONOYA/髪飾り- アトリエ染花プランシュ