2022年秋冬トレンドメイク&ヘアを提案 ➁
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2022年秋冬トレンドメイク&ヘアを提案 ➁

【Vital Eyes / Warm Tender】

  • 西森由貴
  • 谷口丈児

資生堂ビューティークリエイションセンターでは、メイクやヘアの現在と未来を探る「ビューティートレンド研究」を1987年より行っています。世界のコレクション情報や、一般の方へのヒアリング、国内女性雑誌・SNSのビューティー傾向の分析などを総合的に分析した上で、最新のメイクやヘアのトレンドを予測しています。
ここ数シーズン、マスクを意識して控えめだったメイクアップから、メイクを自由に楽しみ、複数のアイテムを使って丁寧に作りこむメイクアップへとトレンドは変化を見せています。そこで2022年秋冬は、周りに流されない強さを持ち、その人本来の魅力や美しさを引き出すメイクアップ&ヘアを提案します。

22年秋冬のメイク&ヘア提案

【Vital Eyes / Warm Tender】
ツヤを出して端正に整えられたメイクでその人本来の魅力を引きだしたメイクアップ。マニッシュさを取り入れることで今季らしい抜け感につながります。

パターンⅠ Vital Eyes

Skin
-肌は顔の中心から全体に下地を塗布し、セミマットのファンデーションを同様に伸ばし広げます。パウダータイプのハイライトを頬骨の上と、鼻根部から鼻筋に指で乗せ、チークはブラウン系のカラーを大きなブラシで外側から内側に向かって入れて立体感のあるツヤ肌に。

Eyes
-目もとはブラウン系のアイシャドウを上下まぶたに幅広く入れ、肌になじみやすいベージュゴールドのラメで目頭と黒目の下に輝きをプラス。アイラインは、目のキワを埋めるように細く、目尻側を少し長めに描きます。まつ毛はしっかりカールさせ、下地とマスカラで仕上げます。
-眉は毛の足りない部分を描き自然な形に整えた後、眉マスカラで毛流れを強調し、塗りつぶさず少しすき間を感じる抜け感眉に仕上げます。

Lip
-リップは血色感のあるブラウンを唇全体に塗布。軽くティッシュオフしグロスタイプのリップを重ねてツヤを与えます。


パターンⅡ Warm Tender

Skin
-内側からみずみずしいハリのある肌に仕上げるために、保湿効果の高い下地を顔全体に塗布し、みずみずしさを仕込みます。ファンデーションは自然なツヤが出るものをセレクトします。フェイスラインはワントーン暗いファンデーションで引き締め、ベージュ系のチークでほんのり血色を足します。

Eyes
-目もとはオレンジのアイシャドウを上下に幅広く入れ骨格を印象付けます。目頭側にパープルを重ねて色をポイントに。アイラインとマスカラはブラウンで優しく引き締めます。
-眉は直線的に眉山をしっかりとりながら形を描き、明るい色の眉マスカラでマニッシュに仕上げることで、優しいカラーの目もととマッチさせます。

Lip
-リップは、唇美容液やリップクリームなどをたっぷり塗布し土台づくりをします。ほんのりとした血色感で肌をきれいに見せてくれるツヤベージュのリップを唇の中央から塗布します。

Hair
-ヘアは今季の注目のミニボブでマニッシュな印象を加えて抜け感を出します。

西森由貴 Nishimori Yuki

西森由貴 - Nishimori Yuki

ニューヨーク、パリ、東京のファッションウィークでヘアメイクとして活動。トレンド情報分析も担当しており、そこで培った知識をヘアメイクに落とし込んで表現するのが得意。

いつも今の精一杯を出し切り、求められていることを超えたいと思っている。世界で通用する、日本発信のヘアメイクを提案することが目標。趣味はライブやフェスに行くこと。

2014年入社、資生堂ヘアメイクアップアーティスト。5年のサロン経験を経て、資生堂によるヘアメイクアップアーティスト育成所「SABFA」卒業。

谷口丈児 Taniguchi Joji

谷口丈児 - Taniguchi Joji

ファッション誌、ニューヨーク、パリ、東京コレクションのファッションショーのヘアチーフを多数務めるなど、グローバルに活躍中。ナチュラルからクリエイティブなデザインまで幅広く対応する。

資生堂ブランドでは「ザ・グルーミング」などの宣伝広告を担当。また、年2回発行している季刊誌『BEAUTY INNOVATOR』からのコレクション・トレンド情報を美容業界に向けて発信している。

2004年入社、資生堂ヘアメイクアップアーティスト。資生堂美容学校卒業。