[FUMIE=TANAKA] 2024 AW Collection at Rakuten Fashion Week TOKYO Report
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[FUMIE=TANAKA] 2024 AW Collection at Rakuten Fashion Week TOKYO Report

Hair&Makeupのチーフを、進藤郁子が担当しました。

  • 進藤 郁子

2024年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が2024/3/11~3/16まで開催され、資生堂ヘアメイクアップアーティストは今シーズンも様々なブランドにヘアメイク協力しました。

協力ブランド
CINOH、DRESSEDUNDRESSED、tanakadaisuke、MIKIOSAKABE、MURRAL、Queen&Jack、marimekko、FUMIE=TANAKA、YUKI TORII、HEōS

この記事では[FUMIE=TANAKA]のレポートをお届けします。

FUMIE=TANAKA(フミエタナカ)2024 AW Collection at RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO

「テーマは「OLD BOOK SMALL」。『すべての人の存在が特別で誰かが誰かのために生きている、一瞬すら特別で、意味ある年月は輝きある人生だと悟ることができ、古い本のように作り上げた洋服たちも後世に残る人のためになってほしい』というデザイナーの想いをこめた2024年秋冬のコレクションが赤坂プリンスクラシックハウスで行われました。」(進藤)

「事前の打ち合わせでは『今回の会場や洋服に自然な形でヘアメイクでムードをためること』と話し合いました。クラシカルなスタイルを提案し、その時代に生きている人たちが自然に行いそうでいて、きちんと”今”も表現されているスタイルに仕上がるように心がけました。ショーの際には、何シーズンか一緒にコレクションを作り上げてきた中でも『あまり作りこみたくない』というデザイナー田中文江さんの言葉から、今季は“モデル自身が作ったように見える”ギブソン・ガール風のスタイルを提案しています。」(進藤)

※ギブソン・ガール……19世紀末期~20世紀初頭にかけて西欧、アメリカの「美女」の象徴として描かれた女性像。ボディラインはS字形のカーブ・ラインを描く豊かな胸、腰、ヒップで、頭の上に流れるように高く巻き上げた髪や、シニヨン、ポンパドールなどがシンボル。

Hairstyling led by Ikuko Shindo(SHISEIDO)

Hairstyling Details

「すべてのモデルが長さ、癖なども活かしながら、同じ時代の人たちにいるように心がけてバリエーションを作成しました。
ヘアのレングスが短めのモデルもボリュームを出すように丁寧に作る工夫が必要になったり、きれいに整いすぎないよう敢えてくせ毛を残したまま仕上げるなどの気を配りながら、全体の雰囲気やスタイルに統一感を持たせることができたと思います。」(進藤)

Hair&Makeup led by Ikuko Shindo (SHISEIDO)

Makeup Details

「ギブソンガール風ヘアスタイルを考慮して、シックにレトロになりすぎないようメイクは控えめにしてバランスを取りました。肌は軽くシアーマットに、目元もナチュラル感を残すようにしています。全モデルに赤リップをつけているのですが、まとまりすぎてしまい抜け感がなくならないよう、蛍光に発光する色を重ねて“フレッシュな赤”に。彩度を上げてエレガントになりすぎない表現にしています。」(進藤)



進藤 郁子 Ikuko Shindo

進藤 郁子 - Ikuko Shindo

資生堂トップヘアメイクアップアーティスト

東京トレンドを取り入れたヘアメイクでファッション感度の高い世代をインスパイアするアーティスト